じょんのかがく喫茶

厳選された至福の1杯いかがですか?

BGMと非日常の演出

 

いらっしゃいませ!
今日もいいもの用意しときましたよ!

 

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僕はゲームのサントラが本当に好きで、結構ダウンロードしています。(と言っても、学生なので趣味にしてる人から比べればめちゃめちゃ少ないですが……)

そんな僕の思う、BGMのすごさを語ってみたいと思います。

 

 

リアリティ重視の時代にBGM?

基本的な日常生活で音楽はないですよね。

まちなかを歩いてるときに突然愉快な音楽が鳴っているなんてことないですよね。

 

それに対して、ゲームやドラマにはそんな日常生活のようなものにもBGMがあるものが多いです。

ポケモンみたいに草むらにも何種類ものBGMが流れているものもあります。

ドラマでもなんか普通に会話してるだけなのに裏に音楽が鳴ってるものもあります。

 

ぶっちゃけ、今のゲームはリアル重視ですし、ドラマなんて基本リアルなものなのでBGMは本来邪魔なはずです。

 

ただ、音楽は時代が進むごとにどんどんクオリティが高く、より印象的なものが増えていますよね。

これって何だがすごい不思議だなってふと思って、考えてみました。

 

非日常を演出するBGM

ぶっちゃけ、どうしてBGMが存在するか。非日常性を演出するということが最も大きくないでしょうか?

 

先ほど、日常にはBGMは存在しないということを書きました。

つまり、BGMは非日常的なものとして考えることが出来ます。

 

音のない日常的なものを見てもそこには内容がたとえ面白くても、それは日常的に起こる可能性があり、普通のことと感じてしまい、飽きてしまう。

それに対し、BGMが存在するとき、その映像やゲームは明らかな非日常となり、自分の知らない世界として受け取ることが出来るのではないかと思います。

 

人間は新しいものを得ようとする性質があると思っています。だから、BGMは多くの人を魅了するために必ず必要な要素ではないかと感じます。

 

逆にBGMをなくすという演出

重要な場面や深刻な場面でBGMが消えるということがありますよね。

これも、考えてみるとめちゃめちゃ効果的な演出なのだと思います。

その場面までずって非現実的なものであったのに突然音楽が消えた瞬間、突然現実味を帯びるということです。

そう感じさせることで自分もその空間にいるかのように感じさせることが出来るというわけですね。

 

あんまり考えたこともなかったですが、すごい巧妙な演出だなと感じます。

 

ゲーム音楽の変遷

さて、少しゲームのことに注目してみましょう。

 

BGMのないゲームで売れたものはあんまりないような気がします。
BGMとゲームは切っても切れない存在なのです。

 

さて、まずは昔のゲームを考えてみましょう。今回は主に任天堂で考えて行きたいと思います。

ファミコンのゲームのBGMはとても考えられたものが多いです。

というのも、当時のゲームは今と比べて容量が小さく、音楽に割けるリソースが今なんかと比べるとめちゃめちゃ少なかったというわけです。そのため今のようにオーケストラみたいなたくさんの音を使うことはできませんでした。3音とかしか鳴らせないみたいな話を聞いたことがあります。

スーパーマリオブラザーズではのゴールBGMとキノコ取得時BGMが単にスピードを変えただけということが話題になっていましたよね。こうやって少ない容量で少しでもたくさんのBGMを用意して、より非日常性を高めようとしていたということです。

ファミコンなどの世代では単純にいい音楽を創るというだけではなく、厳しい制約の中でいかにいい音楽にするかという戦いがあったわけです。

 

さて、その後、ハードやメモリの技術が高くなり、Wii世代ではオーケストラのようなハイクオリティな音楽を鳴らすことも可能になりました。

マリオギャラクシーのBGMを聞いたときはあまりにも衝撃的でしたよね。

 

このあたりから音楽のレベルがとんでもないレベルになっていきましたよね。

ハリウッド映画で使われた新しい音楽技術をすぐにゲームに盛り込んだとかそんな話も聞いたことがあります。

PS4ではもはや映画やんなんて映像にコンサートやんってレベルの音楽みたいなゲームがたくさん出てきて、ほんの十数年前にピコピコ音のBGMがあったなんて考えられないレベルですよね。

 

さて、さらに時代は進み、オープンワールドというとんでもないゲームが誕生しました。

これ、何がすごいかというと、今までのゲームのようにステージが分かれているわけではないので場所が変わったときにシームレスに場面が変わります。つまり、音楽もシームレスに変化させる必要があるということです。

 

最近のもので言えば、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド ではとんでもない数のBGMが用意されており、しかもそのほとんどがどんなタイミングでも自然に繋がる。

気にしている人はあまりいないかもしれませんが、敵に出会うタイミングなんて人それぞれなわけですからそのすべてに対応するように普通の音楽では考えないようなことも考える必要があります。

まあ、結局、時代が進んでも何かしらの制約を持ちながら素晴らしいBGMを作り続けるゲーム音楽関係者は本当にすごい人たちだなと感じます。

 

個人的におすすめのゲーム音楽

 

まずはペルソナのサウンドトラックです。

ペルソナをやったことがないよと言う人にもぜひ聞いてみてほしいサントラです。

ペルソナの独特な世界観をより一層独特なものにする素敵な音楽がたくさん詰まっています。音楽のジャンルとしてはなんていうんですかね?? 知ってる人いたら教えてください(笑)

 

やはり、マリオも捨てがたいですね。

マリオの曲のすごいところは音楽単体としてもかなり完成されたものが多いのに、ゲームと組み合わさることでより一層良さが増していくというところです。

一度やったことのある人はゲーム風景を思い出しながら聞くとすごく楽しめるかと思います。

 

 

あんまり有名タイトルではないかもしれませんが、Key作品のSummer Pocketsのサントラも素晴らしいです。

夏を感じさせる曲が多く、どこか懐かしさも感じる曲がとっても多いです。

夏らしいこと出来なかったなって人にぜひ手に取ってもらいたい作品です。

 

おわりに

今回はBGMについて僕の感じていることについて書いてみました。

普段考えないようなところかと思ますが、ぜひ目を向けてみてほしいなと思います。

あと、おすすめのサントラ教えてください!