化学に騙されてませんか?
エセ科学が世界にあふれかえっています。
ただ、知識のない人はそんなことに気づかず騙されてしまいます。
少しでも騙される確率を減らせればいいなと思って記事を書いてみようかなと思います。
原子・元素について
原子とは
原子というのは物質を構成する最小単位です。(素粒子とかの話もありますが、それは少しややこしくなりそうなので今回は無視します。)
水素Hや酸素Oなんかは聞いたことがあるのではないでしょうか?
いま世界に存在するものはすべて原子の組み合わせでできているということです。
例えば水H2Oや二酸化炭素CO2などは皆さん聞いたことがあるでしょう。
もっと複雑なものもたくさんあります。下に示したのはステロイドです。
なにが書いてあるのかさっぱりだと思いますが、頂点にはすべて炭素Cが存在しています。つまり、ステロイドはCとOとHの組み合わさった物質であると言えます。
抗がん剤の一種も以下のように表されます。
日本人の大村先生がノーベル賞を取った薬なんかもこんな風に原子の組み合わせで表されます。
正直、これを読めるようになるまではそこそこの時間がかかりますが、とりあえず、すべての物質は原子の組み合わせでできているとわかってもらえば結構です。
どんな種類があるの?
元素には上のような種類が存在することがわかっています。
最近ではニホニウムが発見されたなんていうのも話題になりましたね。
ところで、原子と元素の言葉の使い分けですが、原子は物質を構成する最小単位で元素は原子の種類だと思ってもらえば結構です。
身の回りのほとんどのものはだいたい20番目ぐらいまでで構成されています。92のウラン以降が出てくることは極めてまれです。
とりあえず、こんな種類の粒で世界の物質が構成されているんだよということをわかってもらえればと思います。
原子の手
原子には手があります。
水素Hは1本
酸素Oは2本
窒素Nは3本
炭素Cは4本
というふうになっています。
例えば、燃料などに使われるメタノールは上のような構造を持ちます。
Hからは1本ずつ、Oからは2本、Cからは4本、たしかに線が出ています。
上に書いた4種類のルールが絶対だと思ってもらって構いません。
それをオーバーするような構造は基本的にはあり得ないということです。
つまり、
こんなのはありえないということでエセ科学と考えることが出来ます。
意外に、こういった化学の基本中の基本から間違っている商品も多々あります。少しでも気づけるようにしていきたいですね。
おわりに
今回は基本中の基本となる原子や元素についての書かせてもらいました。
次回はいろいろなところでよく聞くpHについて書いていけたらなと考えています。
今まで化学を学んだことがないという方で、詳しく学びたい方はこちらの本がおすすめです!