人工知能の発達はとんでもないスピードで進んでいます。さて、今回はAIを使ったハッシュタグ作成についてのお話です。誰でも流行が作れる時代が来るかもしれない……
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東京大学が作成!人と比べて2.4倍閲覧数を増やすAI
今回東京大学が発明したのは人工知能が動画や画像にハッシュタグをつけて閲覧数や人気度を高めてくれるというもの。
実は2017年にも東京大学では人工知能が効果的なハッシュタグをつけてくれるという研究をしていました。その時の成果についてまずは書いていきたいと思います。
2017年のときは人工知能に60000枚の画像とそれについていたハッシュタグを学習させました。こうして得られた特徴をもとに人工知能が2000枚の画像にハッシュタグをつけたところ、なんと閲覧数は人がつけたものの2倍という成果を上げました。しかも、効果的なハッシュタグを考えるのにはわずか数秒で、その時の変動を考えてどのタグが適切か考え直すことができます。
さて、今回の研究ではこの先行研究をさらにパワーアップさせました。なんと、この先行研究の人工知能の1.2倍、つまり人のつけたものと比べると2.4倍という閲覧数を集めることができたということです。
ハッシュタグのつけ方の秘密
この研究で作られた人工知能の特徴は人気度を上げることのできるタグをしっかり選んでつけることができるという点です。
これまでの画像認識人工知能ではそれがいったい何なのかということに重きが置かれていました。
例えば、山の写真に対して#山 といった風な感じです。
それに対して、この東京大学の人工知能はSNS上のハッシュタグがどのくらい人気度に影響を与えているか数値化してそれをもとに適切な人気の出るタグを推奨します。
例えば、先ほどと同じく山の写真に対して#大自然 #山登り とかそんな具合に(これはあくまで僕が人気の出そうなタグを考えただけなのでもっと精度が高いはずです)
こうやって僕が考えるタグよりもより効果的なタグを選択するので多くの人間の投稿はどんどん人工知能に負けていくことでしょう。
勝てる人が現れてもそれがまた学習されて、負けてを繰り返すというわけです。
人気度を高めるAIは流行を操る
閲覧数が増えるというのは一般ユーザーにとってはたくさんの人に見てもらえているという喜びが増えるというぐらいの効果しかないです。まあ、それでも十分嬉しいですがね。
ただ、会社にとってはとても良いツールになります。
商品を売るためには多くの人に知ってもらう必要があります。そのためには広告を出すことが効果的です。
たいていの場合、多くの人に見てもらうにはそれなりの広告費がかかります。(電車とか新聞掲載とか結構かかるって聞きますよね。)
それに対してSNSは無料で使える上に多くの人に見てもらえるチャンスがあります。そんなこともあって今では多くの企業が製品をSNSで紹介するようになりましたよね。
ここで人工知能の話に戻りましょう。
企業がこのハッシュタグ人工知能を導入したとしましょう。そうすると今までよりも多くの人に宣伝することが可能になります。
しかも、ハッシュタグにより狙ったユーザー層の人が多く見ることになるでしょう。
うまくいけばそのユーザー層で流行になるでしょう。
最近のタピオカブームを見ればわかりますが、SNSでの流行の力は絶大です。
ある程度流行が生まれると狙っていなかった層にまだ拡散して、流行しますからね。
これからの流行
私たち一般人も流行を作るチャンスがやってくるでしょう。
有名人が「これかわいい!」と言って、流行を作ることがあるように、私たちにもそのチャンスが訪れるかもしれません。
個人の制作物が企業の商品に立ち向かうことも今までより簡単になることでしょう。
企業みたいに広告費を積まなくても、人工知能によるタグで十分に宣伝することができますしね。
お金がなくても簡単に流行をつくることができるというのはすごいですよね。
大企業やこれまで流行を操ってきたメディアにとってはダメージが大きいでしょうけど。
ただ、これもある一定の期間だけかなと思います。
多くの人がこのシステムを使った場合、どの画像も同じようなハッシュタグが付くようになって埋もれてしまうことでしょう。そうなると、流行は生まれません。
結局、最終的に独自のものを積極的に生み出せる人が流行をつかめるような気がしますね。
まあ、それも人工知能に学習されて、結局イタチごっこみたいになるのかなと思います。
おわりに
今回は簡単にではありますが、人工知能と流行のこれからについて書かせてもらいました。
最終的にはこの人工知能では流行を生み出せなくなるような気がしますが、ある程度の期間、すさまじい力を持つような気がします。
このような研究の最先端を知って、自分たちにメリットがあるうちに使いこなしたいですね。
ではでは~
参考