みなさん、こんにちは!
つい最近、JR西日本が終電時間を今までよりも早くしようとしているという話がネットやテレビのワイドショーで話題になりました。
このことについて個人的に感じたことを書いていきたいと思います。
といっても、僕はまだ働いたことのない一般的な学生です。社会をしっかりと見れていないかもしれませんが、そんな学生だからこその視点で書けたらいいなと思います。
終電時間が早くなることについて
そもそもどんな話なの?って人もいるかと思いますので簡単に書かせてもらえればと思います。
JR西日本は2021年ごろに近畿エリアの在来線の終電を前倒しにするという発表をしました。
大阪や京都などの大きな駅の終電を30分ほど早くしたいと考えているようです。
だいたい、今の終電が0:30とかなのでだいたい0:00ぐらいになるってことですね。
なぜ、終電を早める計画が出たかというと大きな理由としては保守作業をしてくれている人たちの労働環境の改善だそうです。
ここ数年で作業員はかなり減ってしまったようでそのこともあって深夜帯行える作業量が減少してし待っているようです。
終電を早めることで作業日数が減らすというのが狙いだそうです。
現在週休1日だそうなので休みが増えるというのは本当に素晴らしいことだと思います。
この理由も大きいのですが、もう一つの理由としては深夜の利用者が減少していることもあるそうです。2割近く減少しているそうです。
経済的な悪影響は??
少なからずあるとは思います。
最も大きな影響が出るのは飲食店ではないでしょうか。
終電が遅くなった場合、飲食業界を中心にかなりの経済効果が出るというデータがあります。
名古屋の地下鉄の終電が45分伸びた時には飲食業界を中心に年間に10億円近くの経済効果が見込まれると予想されてました。
地下鉄自体は2000万円近くの経費がかかるため運賃だけで稼げるわけもなく明らかに赤字なのですが、全体で見れば圧倒的にプラスです。
終電が伸びることで飲食店の滞在時間が伸びたり、仕事の終わりが遅くなって家で食べるよりも駅の近くで食べようという人が増えるためかなと思います。
これを単純に逆手に取れば、滞在時間は減りますし、家でご飯を食べれる時間帯に帰宅できる人も増えるため経済的にはマイナスでしょう。
タクシー業界的にはプラスでしょうか。実際、ニュースでインタビューされていた運転手さんもプラスになるんじゃないかと期待しているとおっしゃっていました。
と、ここまで経済効果について書かせてもらいました。いろいろ終電が短くなるとどんな経済影響が出るか論文探してみたんですが、あまりいいのがなくて…… 僕の知識不足もあっていいキーワードを選べませんでしたね。やはり、調べるためにも勉強は必要ですね……
でも、個人的にはプラスではないかと思うんです
たしかにですね、経済的にはマイナスじゃないかなと感じてしまいますが、いろいろ考えればプラスになるんじゃないのと僕は思います。
終電時間というのは仕事を終える時間の決定に大きな影響を与えると思います。実際、バイトで終電以降も働かされるなんてことはありませんでした。正社員の人でも基本的に終電までには帰れるという人が多いかと思います。
そのため、終電が早くなればその分終業時間は全体として早くなるでしょう。終電まで働けという企業も増えるかもしれませんが、全体で見れば早くなるかと思います。会社員の帰宅が早くなれば飲食業の人々の帰宅も早くなる。それと同様にいろいろな職業で帰宅時間が早まるという現象が起きるはずです。
ということで、平均すれば早くなるということが予想できます。
さて、早くなればどんなメリットがあるのでしょうか。
労働時間が短くなることはパッと想像が付きます。
労働時間が短くなれば、その分作れるものが減る!! お金が手に入らない!! そんなのダメじゃん!!
と、思う人もいるかもしれませんが、労働時間が長ければ長いほどいいという幻想を抱いてませんか? 長ければいいと思ってませんか?
労働時間と生産性の話をしましょう。
研究で何時間まで生産性が上がるかということはわかっています。
週49時間以降はどれだけ働いても生産性が上がらないんです。
週5勤務だとすれば、毎日10時間以上働いてもメリットはないということですね。
じゃあ、49時間ギリギリまでならいいの?って話ですが、それもまた間違いです。
週40時間と45時間労働者を比較すると45時間労働者のほうがメンタルヘルスが大きく悪化していることが判明しています。
さらに、サービス残業が増えた場合、さらに悪化します。
このメンタルヘルスへの影響は2年程度のラグを伴って現れます。
そしてこのメンタルヘルス問題は企業の売り上げに明らかに負の影響を与えるということがわかっています。
さらに、長時間労働をした次の週の生産性は大きく減少するということがわかっています。これは疲れや仕事のストレスが取れないためだと考えられています。
まあ、とにかく、長時間労働はアホでもわかる話ですが全くメリットがないですし、今現在多くの会社の働き方はどんどん生産性を下げてますよってことです。
ここで話を戻しましょう。
終電時間が早くなることで近畿圏の企業に働く人の労働時間は短くなるという話でした。
この話と上の話を組み合わせれば、生産性が上がるため、全体としてはプラスに働くんじゃないかと予想できます。
電車の時間だけでそんなに変わるわけないじゃんって思うでしょ?
電車の時間がそんなに全体に影響与えられるとは思わない人もいるでしょう。
ここで昨年の話をしましょう。
昨年、大阪は強力な台風に2度も襲われました。
それに対してJR西日本はかなり早めに計画運休を発表しました。
その発表から近畿の私鉄も同様の計画運休を発表しました。
これを知った多くのお店も開店時間を電車に合わせるなどの対応をしました。
特にすごいのはユニバの休園です。当時、僕はユニバでバイトをしていましたが、この発表には驚きました。
というのも、たいていの場合、ユニバは早く閉めたり、遅く開けたりするみたいな対応をするんですが、休園はめちゃめちゃレアです。
そして、この計画運休以降、確かに台風の脅威が強まったこともありますが、計画運休の判断が早くなったり、多くの企業が休むようになったと感じます。(ツイッターとかを見る限りね)
このようにJRの判断は日本の多くの企業に影響を与えます。
だから、この終電の決断もかなりの影響を与える予感がしますね。
参考
https://www.asahi.com/articles/ASMBS5H4LMBSPTIL01M.html
https://j-town.net/aichi/news/localtv/188131.html?p=all
https://www.sankei.com/west/news/180905/wst1809050035-n1.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbef/10/0/10_50/_pdf/-char/ja
おわりに
実はこの話には大きな穴があります。
それは始業時間が早くなってしまう可能性です。
始業時間が早くなってしまうと労働時間は結局変わらないなんてこともありえるわけです。
始業時間が変わらず、終業時間が変わるみたいなことにならないかもしれません。ただ、今でも十分早いと思うのでそんなに変わらないのではと少し思ったりもします。
もし時間があれば時間帯の違いと労働生産性についても調べてみたいなと思います。
今回は長い記事でしたが、楽しんでもらえましたかね? よければぜひブックマークやスター、拡散お願いします!
ではでは~