コミケ96が終わりましたね。
今回のコミケの来場者は73万人と過去最多のとなったようです。ボランティアの皆さんお疲れ様でした。
今回は同じようにボランティアが中心となって運営するであろうオリンピックについてコミケから考えていけたらと思います。
コミケのボランティア
コミケといえばおそらく日本で一番人口密度が高くなるイベントです。そのイベントを毎年大きな事故もなく運営できているのはボランティアスタッフのおかげです。設営から警備、誘導などさまざまな仕事がボランティアによって行われています。ボランティアということは当然無給です。本当にすごいです。
だいたい1日に3000人近くのボランティアが動いていると聞きます。10万人以上をこの人数で運営できているというのはやはり今までの積み重ねがあってこそだと思います。コミケは20年以上続く歴史あるイベントです。その中でボランティアが毎回問題点を改善し、それを受け継いでいるからこそ大きな事故もなう運営できているのだと思います。
今年のコミケはオリンピックの影響で2会場での開催であったり、有料化をしてみたりと新しいことをたくさんしました。実際、入場の問題があったり、熱中症患者も何人か出たりしたそうですが、初めてにもかかわらずこの程度の混乱で抑えられたのはやはり経験とノウハウがあったからではないかなと思います。
オリンピックボランティアの問題点
オリンピックもコミケと同様にボランティアの力で運営されると思います。と言っても、最低限の報酬はあるようですが…… (少なすぎるとは思いますがね……)
オリンピックボランティアには少し心配なことがいくつかあります。
まずは経験の少なさです。コミケのボランティアには経験者も多いと聞きます。そのため、経験やノウハウを生かすことができます。しかし、オリンピックのボランティアはほぼ全員が未経験であり、会場ごとの特徴などは蓋を開けて見ないとわからないのが現状です。今年のコミケは2会場開催と言っても半分は同じ会場であるので変化はあっても壊滅するような影響は及ぼさなかったかと思います。それに対してオリンピックはほぼ全会場が初めての運営となるので何が起きるかわかりません。予行練習として各種大会をオリンピック会場でやってみようということもしているようですが、やはり圧倒的に来場する層が違います。スポーツ観戦は初めて、海外の人など様々な人が来場するでしょう。この層を裁くのは極めて難しいかと思います。
次にボランティアスタッフのレベルです。コミケでは多くは日本人であり、コミュニケーションが取れないということはほぼないかと思います。しかし、オリンピックの場合はそうはいかないかと思います。確実に海外の人が増えるかと思います。そのような人に対してのインフォメーションをしっかりできるかというのはかなり重要です。おもてなしの心が見せれるかということです。日本語すら理解できてない人が多い現状、日本人ボランティアがどのくらいしっかりと情報を届けられるかというのにはかなり不安が残ります。海外ボランティアの応募がかなり多いらしいのでなんとかなるのかなと思いますが、海外ボランティアなしで運営する所もたくさん出てくるかと思います。
来場者の層もかなり問題になってくるかと思います。コミケ参加者のほとんどは地獄のような戦いになるということがわかって参加しているので熱中症の対策をしっかりとしている方が多いです。(まあ、手抜きな人も見られますが……) それに対してオリンピックは日本の夏のやばさを知らない海外の人や、甘く見ている日本人も多く観戦することが予測されます。このような層にどうやって対策をしてもらうかがポイントになります。お医者さんがパンクする事態になりかねないのでボランティアの方々がどのように伝えていくか考える必要があります。
まとめ
少し考えただけでもどんどん出てきてしまいます…… オリンピックボランティアの方には是非コミケボランティアさんなどから様々なノウハウを学んだ状態で運営してほしいなと思います。