このシリーズは環境問題解決のカギになる発電について問題点を書いていくものです。再生可能エネルギーの問題ってどんなのがあるの? ということを知ってもらい、考えるきっかけになればと思います。
今回は風力発電の現状と問題点に触れていけたらなと思います。
前回の太陽電池についての記事、多くの人に読んでもらえ、とてもうれしかったです。まだだよという方は下のリンクから見れますのでよければぜひ。
従来の形の風力発電
風力発電のイメージと言えば下のようなものではないですか?
でかい。ただただでかい。ちょっとかっこいい。
小さい子供の誰もが抱く感想です。
この形の風力発電が山や海岸などの風が良く当たるところにたくさんあります。
ただ、この風力発電機、かなり多くの問題を抱えています。
騒音と低周波振動
最も生活にかかわるであろう問題が「騒音・低周波振動」です。
低周波振動が風力発電機周辺で発生しているといわれています。
これが原因で周囲に住む人が頭痛に悩まされたりなどの健康被害が出ているといわれています。
論文を読んでも科学的に明確な根拠はあまり載ってません。ただ、頭痛などが多発しているのは事実なようです。
そもそもこんなでかい風力発電の近くに住まないだろ!
その通りです。先ほども述べたように山や海岸沿いに置くことが多いので人が近づきまくることはないので安心ですね。
バードストライク
次に問題と言われているのがバードストライク
なんだそれという人もいるでしょう。
バードストライクというのは羽に鳥がぶつかる現象です。
実は鳥の目にはあの大きな羽が回転していても止まっているようん見えることがあるそうです。
1年でかなりの数の鳥の死骸が羽の下に落ちるそうです。20台の装置の下に10年で100匹程度です。
大型の鳥なら確認できますが、小さな鳥の場合は形が残らないため確認できません。
もちろん、きつねなどのえさになり確認前になくなるということもあります。実際はかなり多くの鳥が死んでいることでしょう。
しかも、絶滅危惧種が死にまくっているのもかなりの問題とされています。
まあ、人間に関係ないからしったこっちゃないわ! というのが多くの人の本音でしょう。
風に絶妙に弱い
風力発電の動力源はもちろん風です。
弱い風なんかじゃ全く回らず、発電なんてできるわけありません。
だから風がたくさん吹く場所に置きたいですね!
よし、ここなら風が強いぞ! と気合十分に建設したとしましょう。
実はこれも問題があります。
もちろん強い風が吹けばかなりたくさんの電気が生み出せるでしょう。
でも、強すぎると強すぎるで回転が速くなりすぎて危険です。
ということで回せません。
つまり、絶妙な風以外発電ができないということです。
実は発電効率はおよそ20~40%とかなり高いのですが、残念なことに絶妙な風が吹いたときのみなのであまりいい発電とは言えません。
台風でつぶれる
上の話とほぼ同じですが、台風で倒れます。
というのも、できるだけ効率的に風を受けるように作られているため、台風の風をもろに受けると、いくら回転しないように固定していたとしても、倒れます。
日本はかなり台風の影響が強いので大量にかつ多くの地域に立てたとすると、何本かは倒れるかもしれないと考えるのが妥当かと思います。
風力発電だけじゃ無理
やっぱり太陽電池と同じように風力発電に頼ろうというのは少し危険な気がします。騒音問題もどの程度影響するかわからないですし、問題がたくさんあります。そのため、風力発電に頼ろうというのもやはり厳しいと思います。
終わりに
実は前回の太陽電池と風力発電にはもう一つ大きな問題が存在します。これについては火力発電や水力発電について書くときに書こうかなと思っています。
また、書いていませんが、風力発電はこう使えばいいんじゃない? というのがあります。それについてもまたいずれ。
いろいろ隠して書いていますが、きっとそっちの方がわかりやすいと思うので……
次回予告
さて、そろそろ次回は火力発電に触れていきたいと思います。
ご察しの通り、火力発電のいいところをひたすら触れていく回にしようかなと思っています。
そうそう、水素も有名なエネルギーですよね!
そちらについては過去に書いたものがあるのでぜひご覧ください!
ではでは~~